教育に必要とされる目的について

教育に必要とされる目的について

教育を行う上で目的を明確に掲げることが重要なのは、自身の力のみでの学習すなわち独学の経験がある方であれば自明でしょう。目標・ゴールを設定して、それに向かって学びを与える必要があります。
一方で教育の現場では、それぞれの立場が各々異なる目標を提示します。たとえば政府の視点に立てば政治的・経済的意図が含まれ、学校の教員の場合は子どもの成長に重点を置くのが一般的です。もちろん親が自分の子どもに対しての目的となれば、多種多様と言えるでしょう。
日本においては教育基本法にて人格の形成や心身ともに健康な国民の育成、さらに基本法の第2条で道徳心や個人の価値の尊重・創造性、正義と責任や男女の平等に加えて生命の尊重や伝統・文化の重視といった点を掲げています。なお2020年以降には、新しい時代に対応できる能力と確かな学力の育成という項目も追加されています。